2025年、その先のコネクテッドワールドへ
B-IoTの旅は加速します

世界では、1秒に4人の子供が生まれています。その同じ瞬間に、127台のデバイスがIoT(Internet of Things)に加わり、それらのデバイスを接続し、そこから得られるデータから洞察を得ることができるシステムであることは、意外に知られていないかもしれません。これほどまでにデータが豊富な時代は、かつてなかったのです。では、2025年のコネクテッドワールドにご招待しましょう。今後5年間で、私たちの地球には約750億台のスマートデバイスが存在することになります。人口が80億人なので、1人あたり約10台のデバイスがあることになります。4億7000万台のコネクテッドカーと8000万台のスマートホームが存在することになります。これらのデバイスは約80兆GBのデータを生成し、1兆ドル以上のIoT市場を創出することになります。赤ちゃんたちが生まれてくるのは、とてもエキサイティングな世界です。

ビルディング-IoTが切り開く未来

これらのコネクテッドデバイスにとって、現在も将来も最も重要な市場のひとつが、私たちが住むビル、建物です。家庭、学校、オフィス、工場、病院、ショッピングセンター、レストラン、スポーツスタジアム、空港など、私たちの生活の90パーセントは建物の中で過ごしています。そして、これらの建物は、世界のエネルギー消費の約40パーセントを占めています。そのため、その効率を向上させる強力な動機付けがあります。ビルディングIoT(B-IoT)は、私たちの生活すべてに飛躍的な影響を与えることになるでしょう。ビル内のスマートデバイスには、すでに暖房、換気、空調システム(HVAC)、エレベーター、火災警報器、照明、セキュリティシステムなどがあります。センサーで稼働率を知ることもできます。エネルギーや水の使用量も測定できます。これらのシステムが生成するデータを効果的に読み取り、活用することで、エネルギー消費を削減し、ビルの効率と居住者の生産性を向上させることができるのです。より安全な環境をつくり、ビジネスのパフォーマンスを向上させ、そうすることで、サステナビリティの重要な目標を達成することができるのです。

デバイス、ネットワーク、アプリケーションが複雑に絡み合う世界

このB-IoTのエコシステムには3つの層があります。組み込みセンサーがデータを取得する「デバイス層」、このデータを共有し伝送する「ネットワーク層」、そしてデータを効率改善やより良い顧客体験を生み出すために得られる実用的なインサイトに変換する「アプリケーション層」です。これらのアプリケーションの一部はオンプレミスに存在することもありますが、もちろん多くはクラウドで行われ、膨大な量のデータを管理することができます。アプリケーションには、ビル全体からデータを取得し、分析するビル管理システムも含まれることがあります。予測やメンテナンスの計画を立てることができるような洞察を生み出すことができます。

それは、多くの参加者がいる複雑なエコシステムです。企業は機械、センサー、その他のデバイスを製造します。ゲートウェイ、スタック、ルーターはデータを取り込み、転送します。システムインテグレーターは、異種のパーツを独自の組み合わせでまとめるアーキテクトとして機能します。ミドルウェア・プラットフォームは、データを集約して処理し、付加価値の高いアプリケーションに利用できるようにします。

進化するプロトコルに対応した安全性の確保

課題は、システムのこれらの部分がすべて異なる通信プロトコルで動作していること、つまり本質的に異なる言語を話していることです。エコシステムのさまざまな部分を接続することは、B-IoTの世界では不可欠な要素です。データを日常的な言語に翻訳してこそ、その価値を引き出し、建物を改善することができるのです。既存の建物にはスマートデバイスをレトロフィットし、新しい建物には最新のスマートテクノロジーを埋め込むのです。以降のブログでは、BACnetやHaystackといった既存の接続プロトコルと、それらが今後数年のうちにビルのオーナー、オペレーター、居住者のニーズを満たすためにどのように進化していくのかを解説していきます。これらのプロトコルは、建物の居住性を向上させるだけでなく、サイバー攻撃から私たちを守ることができます。BACnet/SCのようなイノベーションが私たちの環境をより安全にし、B-IoTが、建築規制が強化され、安全性について当然のことながら関心を持つ居住者がオペレーターに多くの要求を出す中で、「新しい日常」を取り戻すためにどのように役立つかを見ていきます。一方、患者や医療関係者にとってより安全な病院を実現するために、IoTをどのように適用できるかを検討することができます。

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